賢人の知恵

コラム

こんにちは。Yummyです。
本屋に行くことが多々あり、気になった本を購入していますので、
その一部をご紹介します。

今回は、行動に関して助言をくれる本をご紹介します。

バルタザール・グラシアン著 
『バルタザール・グラシアンの賢人の知恵 エッセンシャル版』
ディスカヴァー・トゥウェンティ社刊

なぜ購入したのか

まずなぜ購入したのか。書店で山積みされており、鮮やかな青の装丁のデザインが綺麗で目に付きました。
持ち運びやすい文庫本サイズなのもいいと思いました。
迷ったときに一言添えてくれる様な助言、暮らしの知恵を181項目で記した本です。
名言集の為、助言と解説が1ページで各々まとめられている為読みやすいと思います。

著者は17世紀のスペインの修道士です。彼の著書は世界中で翻訳され読み継がれているとの事。
江戸時代の著書が広く読み継がれていくと想像すると興味深いです。
時代は異なりますが、日本で言うと空海の人生訓を読む様な感覚でしょうか。

どんな時代の著書なのか

17世紀のヨーロッパはまだまだ読み書き出来る人は限られていたと思われます。
修道士は人々に布教する立場でもありますから、聖書を始めとして読む事も書く事も出来たでしょう。
学んだ経験を著書にして身近な人から評判を呼び徐々に広まったのでしょう。

また17世紀は大航海時代を迎えた後、絶対王政や植民地争奪戦が繰り広げられた変化に富んだ
時代背景がありますから入ってくる物、情報も増えてきた中で学びの刺激も多かったのではないでしょうか。
時代背景から想像して読むとまた違った観点で読めて面白いです。

内容について

内容ですが、日常生活で迷った時や困った時、少し気になった時にどうするか、ヒントや助言をもらえる様な内容になっています。
人間関係の知恵、駆け引きの知恵、会話の知恵、真実を見抜く知恵、自分を磨く知恵、才能を伸ばす知恵、成功するための知恵、
良く生きるための知恵と8つに分けて各々に関連する項目があげられています。

それぞれの章に関連した助言がそれぞれ1ページにまとめられており、最初から読まなくても、目次から気になるページを見て
読む事も出来ますよ。

内容を少しご紹介します

読んでみると当たり前の事を書いてある部分もあります。分かっているけれど出来ていない、見落としがちだと感じました。
5点の項目を紹介します。項目は本にある項目の番号、項目内容で記載しています。

010 明るい話題を話す
いつも明るい知らせを持ってくる人という評価は良いものをみんなに提供してくれて、人の良い点を見つけて
ほめる事が出来る為、その人の意見を知りたいという相手もまた多いとあります。
確かに、自分の気分も上がる様な人と話をするには快いです。期待し過ぎは禁物ですが話す前から好感を持って
接せられるのはお互いにプラスになります。

048 平静さを保つ
自重する心を持って、どんなときも激情に流されない様にする事とあります。
自分の心のバランスを保つのは難しいものです。
バランスを崩す場面を予測して、バランスを崩しそうな時に自分なりのバランスのとり方を見つければ
活路が見出せそうな気がしました。

062 いつも礼儀をわきまえる
礼儀正しい人物と評価を得ると、好感を持ってもらえるという事でした。
ついつい、親しい人には特に近すぎる距離で思いがけない言葉を口にする事もあるでしょう。
丁寧な言葉を使う、言葉をよく選んで伝えるだけでも相手の印象が違ってくると思います。
語彙も磨けたら、なお良いと思いました。

084 相手の立場で考える
人はそれぞれ正しいと思った立場で、自分の信念を様々な方法で正当化するとあります。
自分の信念は曲げにくいと思いますが、相手が全く正反対の考えを持っていれば議論は平行線です。
相手の考えや立場を少し立ち止まって考えると、自分の意見に凝り固まった状況に風穴があき、
視野が広がりお互いの理解が広まるのではないでしょうか。議論の場の不快感は多少改善されそうな気がします。

168 鳩と蛇の生き方に学ぶ
鳩の様に無邪気に生きるのもいいが、時には蛇の狡猾さも必要との事。
鳩と蛇、無邪気さ狡猾さ、それぞれの良い点を学ぶ事が推奨されています。度が過ぎて正しくいようとすると
つけこまれて人に騙されたりする事もあり、どちらか一方では偏りが生じるので正しくではなく賢く生きようと
助言されています。賢く生きる際は、著者のいう狡猾さを悪用せず騙すのではなくお互いに心地よく過ごせる様に
知恵を用いたいと思います。

分かっているけれど出来ない事が多いですが

分かっている事だとは思いますが、出来ない時、出来ない人はどうなるか、
出来る様にするにはどうすればいいのか、著者なりのヒントが散りばめられています。

自分の想像通りの内容もありますが、違った視点で考えられる事も記載されていて面白かったです。

2020年、新型コロナウイルスの影響が大きく暗い話題が多く流行語の半数も関連用語だった様です。
もちろん明るい話題もありましたが、情報も多く迷う事もあると思います。
ちょっと迷った時に本を開いてみてはいかがでしょうか。迷った際の状況にあったヒントが隠れているかもしれません。